レガシーの意味を東京オリンピックを例に分かりやすく解説!

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オリンピック等のニュースでよく耳にするのが、
レガシーという言葉です。

レガシーというとスバル自動車の車種をイメージされる方も
多いと思います。

このスバル自動車ので使われている意味は様々な技術の
「大いなる伝承」という意味で使われており、
オリンピック関連で使われている意味とは異なるようです。

今回の記事では東京オリンピックを例に、
オリンピックで使われることの多いレガシーの意味について
解説をしていきます。

調べてみてわかったのが、このレガシーという言葉が
オリンピックに関して使われる場合には
本当に驚くほど、たくさんの意味が含まれ使われていることです。

東京オリンピックの開催も近いので、これから更にテレビなどで
耳にする機会も増えますので、
レガシーの意味についてしっかりと知っておきましょう。

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一般的に使われているレガシーの意味について

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オリンピック関連で用いられるレガシーの意味について
説明する前に、より理解しやすいように
一般的なレガシーの意味を知っておきましょう。

レガシーを辞書で引いてみると次のような解説がでてきます。

レガシーの一般的な意味

遺産、先人の遺物

・時代遅れもの

レガシーを用いた熟語

レガシーシステム
 時代遅れになっている古いコンピュータシステムのこと

レガシーコスト
 企業などでいう、負の遺産。過去の取り決めなどや事件などによって現在に生じている負担。例えば、年功序列制度による賃金負担や、年金の支払いによる金銭的負担。

つまり、レガシーは
「過去の人たちが残した様々な財産や業績」といった意味で用いられており、
ポジティブなもの、ネガティブなものに関係なく言葉は使われます

それではオリンピック関連でよく使われる場合のレガシーの意味について
みていきましょう。

 

オリンピックで使われる場合のレガシーの意味

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オリンピックを運営するオリンピック委員会(IOC)には
オリンピックの様々な決まりを定めた憲法である、
「オリンピック憲章」があります。

このオリンピック憲章の中には次のような
レガシーに関連する記述があります。

オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、
開催都市ならびに開催国に残すことを推進する

(第1章「オリンピック・ムーブメントとその活動」第2項「IOCの使命と役割」)

オリンピックの開催が決まると、開催地では
各種インフラの整備や、施設の建設、スポーツ振興などが起こります。

こういった、
オリンピックを契機として生み出される様々な社会的効果を
オリンピック・レガシーと呼びます

我々がオリンピック関連のニュースなどで聞くレガシーという言葉は
このオリンピック・レガシーです。

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オリンピック・レガシーについて詳しく解説

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IOCはオリンピック・レガシーの分野として、
「スポーツ」、「社会」、「環境」、「都市」、「経済」
の5分野を定めています

またオリンピック・レガシーを考える際に重要なのことが、
2点あります。

1つ目は辞書の意味と同じように、
ポジティブなものだけでなくネガティブなものも
オリンピックレガシーとよぶこと。

もう1つは、有形のものだけでなく、無形のものも
オリンピック・レガシーに含まれるという点。

特に後者はよく誤解されやすいので注意が必要です。

ニュースでよく話題になり目にするのが、豪華な競技会場です。
そのためレガシーというと、そういった形のあるものと思いがちです。
(例えば北京オリンピックの「鳥の巣」のような)

ですが、これは間違いで、

オリンピックを契機とした国民のスポーツ意識の向上や、
オリンピックに向けた人材教育といった目にはみえないものも
オリンピック・レガシーとよばれるのです。

 

東京オリンピックを例にレガシーについて考えてみよう

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それでは東京オリンピックを例にオリンピック・レガシーについて
考えてみましょう。

現在、文部科学省では東京オリンピックのレガシー創出に向けた取り組み
として5つの目標を立てています。

東京オリンピックのレガシー創出に向けた5つの目標

・スポーツ
 スポーツを通じて全ての人が幸福で豊かな生活を営むことができる「スポーツ立国」を実現する。

・カルチャー
 我が国の多様な文化の十分な理解を促進し、文化資源の積極的な活用を図る。

・イノベーション
 我が国の科学研究の蓄積や科学技術の発展・成果を国内外へ発信するとともに、最新の科学技術の社会実装・実証を加速する。

・ヒューマン
 若者が地域、社会やグローバルの課題解決に自ら考え行動する活動を促進・支援する。

・ユニバーサル
 年齢、性別、障害の有無にかかわらず、活躍できるコミュニティを実現する。

現在は国を挙げて、この5つの目標を施設やインフラの整備といった
ハードの面と、人材教育やコミュニティの形成などソフト面から
作り上げていくことで、オリンピック以降も長期にわたって日本に
良い影響を与えるたくさんのレガシーを残すように施策がとられています。

 

まとめ

オリンピックでよく使われるレガシーの意味について
みてきましたがいかがだったでしょうか?

参考になれば幸いです。

それではありがとうございました。

                
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